1965-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽文明開化・異国情趣の充ち溢れた特異な版画に心をひかれたのは川上澄生という人の作品にふれてからである。南蛮風俗に題材を求めて、その時代を髣髴させる画風は、版画がもたらせてくれる魅力であつた。そして私はその人の名を覚えた。 ▽イメージは回顧であ…

十月

あわれ男の夢結ぶよごれしか 齢の静かな欲望も一しよに眠り こころを読ませ木枯が奏でてゆく たたかいは了らないでいい足踏みして 気弱さにいて生きる身の酔いまわる 子はひとり飲みこちも飲み近付きたし まさぐれる惑いの闇のなまぬるく 傷をねぶりいちにち…

二七二号(昭和四十年10月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 現代川柳雑感 松林尚志 柳誌月評 橘祐 柳誌年表(38・12)(7) 「武玉川」の句について 阿達義雄 聊斎と川柳 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 噫妻よ 土田貞夫 西島○丸川柳年表(三) 奥津啓一朗 柳多留…