1960-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一、二月

▽割合いと突つ込んだ手紙を出せる人に前田雀郎さんがあつた。私はとき〲そうした熱つぽい手紙を強いたようなかたちになつたけれど、柳界に対する私見を率直に書いてお意見をきこうとした。よくお返事をいたゞいた。ありがたいことであつた。ものごとに親切な…

一、二月

消ゆるもの消ゆべしと思いしは昔 一人去りゆく死の言葉選ばずに 遥かなるものならでそこに息付く親しさ 道はつゞくときに水の味深かれや 人生きてたしかなる目をぶらさげゆく 言訳をふくむ墨の香冬知つて 寝に返る愚かさはあれひとりずつ 言葉の裏に縋る気弱…

二〇九号(昭和三十五年一、二月号)

表紙 佐伯神楽人形 武藤完一 柳誌月評 橘祐 お正月はおめでたい 田中緑紅 雀郎の死は川柳PR上の大損失 石原青龍刀 雑詠 大空 石曽根民郎 選 合評「道」 雅登・汗青・正光 山彦集 同人吟 雪とユーモア 所典夫 句会報