1982-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

▽枯れ果てた落ち葉が歩道にこぼれるようになると、朝の掃除の仕甲斐が出てくる。かさっと音がし、とても軽いが、その身の早さが敏感だ。塵取りに余るほど、箒で押さえながら持ってゆくとき自動車でも通り過ぎると、その風にあほられてしまう。 ▽いつもの十一…

十一月

決着を匂わす転び出た言葉 青りんご素直さだけに眺められ うす味におさえた感じ置いてゆく おしはかるまでに小さくなり切って さわやかにやがて極めゆく輪廻 さよならの余韻いまから聞かすすべ にぶい艶救い難きをはがゆがる 冷めた目でみんな別れに立ち上が…

四七六号(昭和五十七年11月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎雪月花(せつげっか) 江端良三 (1) ―「古川柳信濃めぐり」から― 川柳越後志(四十五) 西原亮 (7) 【四、下越篇[北蒲原郡中条町]】 勇婦板前御前 ザ・グラス、スタジオ、イン・オタル 丸山太郎【…