1982-11-25 十一月 月々の句 決着を匂わす転び出た言葉 青りんご素直さだけに眺められ うす味におさえた感じ置いてゆく おしはかるまでに小さくなり切って さわやかにやがて極めゆく輪廻 さよならの余韻いまから聞かすすべ にぶい艶救い難きをはがゆがる 冷めた目でみんな別れに立ち上がり くすぶっている気をはたで回し合い 物惜しみなく寛容の背をさらし