1989-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

▼雪をいただいたままで、あたりの山々は近頃の暖冬をキョトンとしたまなざしを向けているようである。冬は冬らしく、朝の寒気の身のしまる思いをするきびしさに馴れて来たせいか、少し場違いの季節の気まぐれがもどかしい。 ▼どっと暖かい日がつづいたあと、…

平成元年3月

読み切りで露悪に下が戻らない褒めといて自分を少し見つけ出す闇が好きだから緩める自浄力握り飯たしかに逃げる日がつづく弔問外交思いの丈を道すがら黙祷のキャンプ選手の画になって考えるデモと弔旗の熟れ合える野辺送り個のいくつかを数えんと慎しく内の…

五五二号(平成元年3月号)

題字 斎藤昌三 表紙 芽生え 石曽根隆実 明治後期川柳より 多田光 信濃の狂歌(五十五) 三、上田・小県地方の狂歌(17) 浅岡修一 柳多留二十九篇輪講(二十四) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 句評 ともだち 丸山山彦 課題「本」 永田きみお選 「熱…