1966-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月・四月

▽自動車やオートバイがしきりに通る駅前の道路を横切つて向うがわの望遠カメラが、連れ立つて雑談してゆく私たち川柳仲間をとらえている。これから松本駅掲出川柳を取り替えにゆく日取りになつたという設定である。道路が広いので私たちを撮つていることは誰…

三月・四月

表情の向うで逃げ道をこしらえ陰翳を濃くし一人の男生きる御し難き膝と思えて笑いやむ空白を埋めてゆく時計憎しと腹這いてこの掌は金によごれざるうつし世に物憂げな花咲いてやるほゝえみのまゝに星屑に手を出さない盃のむかしを想う弱さなりすつくと樹齢に…

二七七号(昭和四十一年3月号4月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 川柳の芯【―日本民族の血―】 岩本具里院 西島○丸川柳年表? 奥津啓一朗 現代川柳を解明すれば 東野大八 雑詠大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(四〇) 句会報【+やまなみ十二月句会】