1976-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

△梅雨の晴れ間になつてくれれば有難いがなと案じていた空は、からりっとあかるく、先ず雨の心配がないので、松本駅に勇んだ。誘い合わせたように、明科駅への乗車を待つ同志の顔が集まって来て賑やかだ。 △明科鱒釣り吟行会というわけで地元の竹内伊佐緒さん…

六月

横たわり仮りの姿に思い過ぎ 老いを知るというたしかな口惜しさ 生き儲けの顔ながら月を見ていて 首なし地蔵遠き想いは同じとか すげ替えの地蔵の首は少しかしげ つつしみに耐えるうなじはほんとだな 早き目覚めのおかしさに支えられ もろもろの夢淡き忘れて…

三九九号(昭和五十一年6月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 知事と空港 岩本具里院 清里高原行 丸山太郎(絵も) 道祖神(一)【信濃雑記】 胡桃沢友男 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留三篇輪講(二)