1977-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

△今から丁度十一年前、米寿祝いの席上でわが伯母は、自ら編んだ腰紐を列席した人たちに配った。又とないこの佳日のために幾日かを費やして、こころを凝めた贈物をしたのだった。そして丁寧にキチンと謝辞を述べてから、嬉しそうにニッコリ笑った声が今も耳に…

六月

灰色の名の冠がはまった首 代案の玉手箱ともなる暗示 一抹の不安しらけが点となる 様変わり果たして時と火花する 来し方のはしたなさ見え口にせず 間を置くという描写あり居据わった ちぐはぐな寿命じじばば目をつぶる 当落スレスレこちらいまホームラン 当…

四一一号(昭和五十二年6月号)

題字 斎藤昌三 表紙 いしぞねまさかつ カット 丸山太郎信濃雑俳書解題 矢羽勝幸 (1) 杏の思い出 胡桃沢友男 (8) 雑詠 大空 石曽根民郎選 (11) 柳多留三篇輪講(十四) (15)