1959-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月

▽いつだつたか、何かの座談会で東京の句会はなか〱の旺盛、うまい句が多いが、関西方面はこれに比較すると、案外句会吟は見劣りがするということが語られていた。つまり東京は句会中心的で、関西は雑詠に重きを置くというわけである。 ▽東京は競詠意識が高め…

五月

衆を恃みゆくかたくなまでの世ぞ 論果てず石は所を得て濡れる 派閥くすぶり政治の手何かを忘れ 組織いづれせんか喰ふ顔とんがるよ スローガンゆがめる生きのひとりぼち 山は高き 人の願ひを迎え入れ 灯のなかの苺つぶらにのぞく聞く 摑まんとしたこのふるき…

二〇二号(昭和三十四年五月号)

表紙 夏みかん 武藤完一 同想川柳と小咄(一) 武藤禎夫 しじみ 比企蝉人 耕花先生素描(遺作) 品川陣居 雑詠 大空 石曽根民郎選 課題「菓子」 武田光司選 課題「元気」 田内創造選 川柳時評【「天馬」の川柳絶縁/「せんば」復元に呈す/「ころ柿」廃刊の…