1968-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

▽中央西線といつてもピンと来ないが、木曽路と聞くと、あああの檜笠かとすぐ思い当る。木曽節の歌詞にふれたがるのである。旅情とあわれさが先きに立つが、ここを流れる小さな川のせせらぎだつて、ほんとうにこころを洗つてくれる。黙つて腰をおちつけて眺め…

十一月

物音におびえるまことらしさが自分気がついたとき水ひたすらに流れ打てば響く言葉によきひとの姿身の上に降るこまやかさ雪と知りなだらかな道ありあたりを見廻し挿し変えてやる花もまた思いあり冬の花華やいでわれをひきしめ語らんとする友の瞳の祈るごと時…

三〇八号(昭和四十三年11月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 川柳の「王政復古」【―朝日新聞「標的」の川柳談義について】 石原青龍刀 【エリート派とスカタン川柳】柳誌十月号評 東野大八 課題「親子」 吉江義雄選 英訳川柳名句選研究(9) 柳多留初篇輪講(六八) 課題「別れ」 矢幡水…