1968-11-01 十一月 月々の句 物音におびえるまことらしさが自分気がついたとき水ひたすらに流れ打てば響く言葉によきひとの姿身の上に降るこまやかさ雪と知りなだらかな道ありあたりを見廻し挿し変えてやる花もまた思いあり冬の花華やいでわれをひきしめ語らんとする友の瞳の祈るごと時のゆさぶりに堪えゆく顔を見せ合う枯野そこで傷つくこころ歩かせる