1962-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

▽うちの句会では新年に限つてその年の干支に因み課題することにしている。今年は寅歳だから虎である。みんな張り切つてやろうじやあないかと、その虎の勢いにあやかりたい気持ちで新年の挨拶をとりかわす。虎は千里行つて千里戻る程の足の強さを誇つているが…

一月

月の宴野暮を並ばせ松本城 黒き烏黒きを許し松本城 松本城眠らせ漬菜いよいようまし 夏の雪むなしからせず松本城 松本城義民のむかしデモのうた 松本城雪を散らして住みつかせ お茶と大根で松本城が振り向いた 民のかまどと湯煙り見分け松本城 松本城噴水喋…

二二九号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 口絵・富士の裾野にて(吉田口) 中村善策 贋作・羅生門の鬼 江端良三 花柳明暗(三) 奥津啓一朗 雑詠 大空 石曽根民郎選 合評「道」 汗青・雅登・正光 山彦集 同人吟 ロ号演習顛末記(二) 所典夫 句会報