1980-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽買いたいと思って手に入れた本は滅多に手放さない。それが紛失しているとすれば、借りて行った誰かが返して来ないで、催促もせぬまま行方不明になったとあきらめてしまう。 ▽大切にしているつもりだが、戻って来ない本が急に恋いしくなるときがあって、それ…

四月

黙ってついてゆける日をくりかえし 描かれる人物消されまたせめぐ 差し支えない話に落ちている逃げ場 貪欲に生きるとけなしそれっきり 老いの一徹のおかしくも身を馴らし 見事にこの真っ直ぐな道 頭を下げる 譲れないまま花冷えにまかすとき 迎え撃つごとき…

四四五号(昭和五十五年4月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎古川柳鑑賞の弁 石川一郎 うまい味不味の味 丸山太郎 川柳越後志(十四) 西原亮 二、上越篇 風雲川中島と上杉謙信(一) 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留三篇輪講(四十七)