1980-04-25 四月 月々の句 黙ってついてゆける日をくりかえし 描かれる人物消されまたせめぐ 差し支えない話に落ちている逃げ場 貪欲に生きるとけなしそれっきり 老いの一徹のおかしくも身を馴らし 見事にこの真っ直ぐな道 頭を下げる 譲れないまま花冷えにまかすとき 迎え撃つごとき姿になりますし くらぶべくもなき凡庸を曳いて来た 友の訃の花一片を重たがる