1991-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月

私たち家族は犬が好きなせいかよく飼った。呉れ手をひょいっと見つけるのも巧かった。 父の友人でダックスフントと言う、ほかの犬と違い、脚の短い変種が、子を生んだからと貰った。なるほど背が低い。珍しがられた。ところが近所に篆刻家が住んでいて、これ…

九月

名にし負うかく殊更な素っ首よ喚問に聴取ひたひた揺れ動く過ちを正すに鈍きピエロたち望みある顔して花も人も足るか姉は米寿愉しかるべき日が続こ 江端良三さん八月二十五日急逝 忘れじな晩夏の雲の重たき訃 信大出講始まる 原爆の句を拉し念ずるがごと生き…

五八二号(平成三年9月号)

題字 斎藤昌三 表紙 目 石曽根隆実 酒器三題 (三)盃 内山一也 柳多留二十九篇輪講(五十三) 信濃の狂歌(八二)【四、飯田・伊那・諏訪地方(13)】 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(五) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 課題「敗れる」 赤木…