1964-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七・八月号

▽うちの子供が私とちがつた事業を始めた。親子共稼ぎである。若いうちは何でもやらせてみるがいいと、親の仕事を手伝わない愚痴を言わさずに、他人は他人らしく私を激励してくれる。いや子供を激励している肚かも知れない。朝は早くからせつせと働きに出掛け…

七・八月

晩酌へ重荷ともせぬ顔をして 月明り傷つきやすい眉と見る 忙しいからだそれでも臥せてやる よこたわる身のあじけなや遠き日々 抱くすべを忘れこよなき蚊帳のなか 齢を知ろうと思うかな妻も私も 人の不倖せに涙を落とし夏の盛り 水を呑む安けさかゝる日もあり…

二五八号(昭和三十九年7・8月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 芸術と通俗の谷間 福島春汀 【萩原洋灯作品にふれて】 下駄の音 田畑伯史 三代豊国論(六) 尾崎久弥 課題「のぞく」 窪田正寿選 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 同人雑筆/むかしばなし 土田貞夫 柳多留初篇輪講(二…