1962-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▽私たちが心をこめて詠い上げている川柳の渕源はどうなのだろうという思惑から考えても、「柳多留初篇輪講」の始まつたことは、何か私たちを益することになると思う。その評釈も前句の判明しなかつた頃と違い、あきらかになつている句もある現在、新しい視野…

十二月

逝く年のうたはこころに住むという 風を呼ぶ逝く年の瀬のかくばかり 人の死を思うくだりに逝く年よ 髪うすくなり記憶あたため逝く年に 冬の花逝く年にわがあくがれよ 人それ〲に生き逝く年の重く重く 老いの眼に縫う妻よ逝く年もあれ いくばくの齢ありや逝く…

二三九号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 常識に還れ 江端良三 戯評【いやつたらしいはいく】 渡辺幻魚 柳多留初篇輪講(二) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 合評「道」 雅登・汗青・正光 句会報