1973-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

◆ダンボールに包んだ川柳雑誌をトラックに積み込み、選ばれるべくわが家から離れてゆくとき私は感慨深げに見送っていた。何か心から頭を下げて惜別の気持と共に感謝のおももちもあったのだ。 ◆都市計画で道路を拡張するという要請があり、数年前から種々打合…

三月

革新をおだて保守をゆすっている流れ うけに入る革新やっと目を見張り 歯ぎしりの保守絶壁に胸を当て 万歳の歓呼を見てる硝子のなか 象徴を遠巻してる右と左 敬称を削らぬ記事で気を持たせ 歌詠みのしらべのなかで身をひそめ 歌詠みの身辺雑記ひとり酔う 類…

三六〇号(昭和四十八年3月号)

題字・斎藤昌三 柳田国男と信州 小谷六方 柳多留二篇輪講(二十四)