1962-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

▽平素おちついたような顔をして取り澄ましているので、よほどきつい御人だと思われるのが癪である。とてもどうして、これは、というときにあわてふためくのである。よそ目にも痛々しいらしい。 ▽いつも無精髭ですませているが何かの用事で、どうもその髭では…

三月

言葉にはならず善意の齢を読まれ 強情が通りバツクは荒い波 恋はよごれパフ早春をたたき出す 友情の拳に太陽は燦々 障子白くひとりの味の齢を数え 灯にさからう絵皿の翳を愛すなり 春泥に逢えてかなしき絵看板 声援を遠く意識す星をちりばめ 春炬燵人を逝か…

二三一号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 詩論の花束 高鷺亜鈍 【‐主として前衛派のひとびとに贈る‐】 川柳への道 障泱リ能州 花柳明暗(四) 奥津啓一朗 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 合評「道」 汗青・雅登・正光 課題「瓦」 二木千兵選 課題「幕」 三枝昌…