1962-03-01 三月 月々の句 言葉にはならず善意の齢を読まれ 強情が通りバツクは荒い波 恋はよごれパフ早春をたたき出す 友情の拳に太陽は燦々 障子白くひとりの味の齢を数え 灯にさからう絵皿の翳を愛すなり 春泥に逢えてかなしき絵看板 声援を遠く意識す星をちりばめ 春炬燵人を逝かしめさからわで ドンデン返しに濁流は胸毛をもよごせ