1968-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽新潟県の出身であるけれど、山ノ内町湯田中に若くして医業を起し、地元の者に慈父のごとく親われ、誰にも笑顔を持つて接してくれた中島紫痴郎さんがこの六月の終り三十日に逝くなつた。八十七才である。 ▽長野県川柳大会には毎回出席せられ、川柳の野郎ども…

七月

世にいどむけなげな雫ひとつずつ巻き込まれまいぞ騒然と流れゆくおちつけおちつけ騒然と道つゞかせ涙置き忘れ騒然と働き蜂何もかも騒然とこの月の物憂くほんとうに言葉をしまい眠りにゆく貰う齢がうるさくなり寝て見せる虫を鳴かせ意味ありげな季節ひろがる…

三〇四号(昭和四十三年7月号)

題字 斎藤昌三 表紙 丸山太郎 暑中放談 西野小六 【気まま柳談】柳誌六月号評 東野大八 課題「働く」 田多井公平選 現代短詩に於ける文学的精神について 福島春汀 課題「快活」 所典夫選 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 英訳川柳名句選研究(6) 柳…