1959-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽こんな山国でも遠いところから川柳家が訪ねてくれる。九州からも北海道からも来た。やあ〱である。名前は予ねて知つていた人ならおやこの人かと思つたり、先方でとうの昔知つていてわざ〱会いに来たのだという殊勝な人がある。一列車を遅らせてほんの二三時…

四月

眸を読まれじと春雨に置く言葉 いちにちの闘ひといふ手を洗ひ 胸の勲章を描き互ひに克ちし 刻む時計刻む生命にまぎれゆく 知ることの難きひと日をまなかひに 果てもあれとやゝに疲れし酔ひを待つ いづれともなく俗臭の酒を喰らひ ふるき人間の底だつたいつし…

二〇一号(昭和三十四年四月号)

表紙 梅一枝 武藤完一 「木曽」の名画 尾崎久弥 川柳絵島生島5 大村沙華 春の上高地 横内斎 星華集 清水汪夕・河野春三 雑詠 大空 石曽根民郎選 課題「学校」 荒木白夢 品川陣居と周作人 【埋もれたる名文家を悼む】石原青龍刀 陣居さんと私 石曽根民郎 課…