1998-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

松本城の登閣文芸作品のうち、川柳の選を私が一年に一回行つているが、なかに県外のひとも多く見受けられる。年毎に多くなつたような傾向で頼もしい。 この頃送つて貰つた静岡市「ゼロ通信」と一緒に「春秋残照」を送つていただいたが、 風鈴はふるさとを絶…

三月

パラリンピックこころを凌ぐ顔顕われ 物の怪の凶器に囃す世俗絶て 空き缶に鋏鉛筆己も挿し 虎唸る熱砂に飢えの重なるか 風号泣好機不況の二枚舌 死期近しと思いきや虫と石と めらめらと非の打ち所なく仕切り 寝業師の衒うあたりのしたたる血 あさましき世事…

六六〇号(平成十年3月号)

題字 斎藤昌三 表紙 横額 麻生路郎 民郎蔵 『狂歌芝居百人一首』三種 武藤禎夫 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 川柳評明和八年万句合輪講(八十三) 誹風柳多留十三篇略解(四) 雀の羽色 石曽根民郎 課題「どん底」 所典夫 選…