1998-03-01 三月 月々の句 パラリンピックこころを凌ぐ顔顕われ 物の怪の凶器に囃す世俗絶て 空き缶に鋏鉛筆己も挿し 虎唸る熱砂に飢えの重なるか 風号泣好機不況の二枚舌 死期近しと思いきや虫と石と めらめらと非の打ち所なく仕切り 寝業師の衒うあたりのしたたる血 あさましき世事ひとつだに制すべく 最非を問う超えゆかば超え風雲ぞ