1985-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▼年に一回、古川柳ゆかりの探訪ということで二三度お邪魔した。浅草雷門前に集まった愛好家の面々、今戸焼の窯元、吉原大門、廓外のけとばし屋で昼食、生まれては苦界死しては浄閑寺(可酔)をお詣りしたりし、あとは時代を越え、ひと息いれて一葉記念館を観…

六月

足の萎え朝の散歩に引き合わせ 闇ながら女のふくみ笑いめく 愁嘆のそこから走る稲妻 屈辱のさまで反省磨くとき 思い入れきしきしと鳴るねばり腰 森林浴老いのはざまにつかまって 名水に身をくねらせている酒よ サケマスのしびれきらしてまぎれ込み 気の荒い…

五〇七号(昭和六十年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 カット・丸山太郎あれから四十年 節秀夫 (1) 信濃の狂歌(十三) 浅岡修一 (4) 8.二世牧亭駒人(その1) 柳多留廿七篇輪講(四十四) (8) めぐり来るもの 岩井汗青 (13) 川柳誌史礎稿(4) 奥津啓一朗 (1…