1968-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

▽何か好きな言葉を聞かせてくれといわれたら、気取つたつもりではないが(夜目遠目傘のうち)をあげる。古い言葉だが、人情つぽいものが含まれ、ツンとしていないのがよい。色つぽさがあり、つつましさもある。五、五と並んで調子が揃うので、口のなかでうま…

四月

革命の前夜のうたげ散つてゆく革命の夜明けとならざりし君等よこの子持てる親昂ぶる念ずるかぎりぎりと言う若者の持てる石楯に音するともがらの怒りかな傍観者ひたに繋がらんと求め角材をおさめ戻りのたそがれよしおらしく選ばせる幕垂れ下がり暗殺のあわれ…

三〇一号(昭和四十三年4月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 堀豊次論・抵抗主義の破綻(一) 江端良三 柳誌三月号評【本格川柳のトリビアリズムの正体】 東野大八 英訳川柳名句選研究(三) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人【吟】 酒粕汁 向山雅重 柳多留初篇輪講(六二) 句会報【…