1957-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▽誌友の方は勿論、本誌を声援してくれる人たちは、本誌が遅刊してゐることの理由をよく諒解していたゞき、それに甘へるやうな立場に置かれ、たゞ〲恐縮の至りと恥ぢ入るばかりである。何とか早く遅刊を取り戻したいとあせつても、思ふやうにならず、ずる〱と…

十月

ふるさとの水わが智恵の底に沁み 墓はいくつも並び夢はひとつづつ 憐れみを乞ひ得てうしろからの月 わらべ唄涸れゆく想ひ支へたり また夢を重ねかの夢消しがてに ほろ酔ひの安けさに来るわがまこと 月に雫あれ告白がとぎれゆく 道はひとすぢ生きの身のたかぶ…

一八五号

表紙 屋根 丸山太郎 口絵 高崎山 武藤完一「柳多留」二篇の問題 岡田甫 柳多留散策5 伊良子良一 【 柳多留六篇の佳句と川柳独立の時期 】 小咄信濃補遺7 武藤禎夫 課題「慕情」 神谷正司選 課題「縫ふ」 山岸実茶選 はつ冬や 正岡容 雑詠 大空 石曽根民郎…