1972-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

○だんだん自分の齢を忘れたいと思ったりしているうちに、少しはしんみりした気持になってさてと振り返ってみるものである。若い人が「ああいやだ、そんなにならないで欲しい、悟り切ったような句ばかりで、きざだなあ、あの人もとうとう落ちるところ落ちてし…

八月

にたにたとおこないすますひとに会い 列島に住みつく粒となりおおせ あさはかな気取りに似たり齢のおくれ 衣脱ぎ終えやっとおのれを見直すか 折返しなき道なれやまことめく しばし憩いのうたてしともたいなし 早き目覚めのわびしくもひとつふたつ 隙だらけ涙…

三五三号

題字・斎藤昌三 顎庵柳話(十六) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎選 句会報