1972-08-01 八月 月々の句 にたにたとおこないすますひとに会い 列島に住みつく粒となりおおせ あさはかな気取りに似たり齢のおくれ 衣脱ぎ終えやっとおのれを見直すか 折返しなき道なれやまことめく しばし憩いのうたてしともたいなし 早き目覚めのわびしくもひとつふたつ 隙だらけ涙ぐむひとここに坐し めらめらと敵意の底の火のほてり 何故か見事にしてやられ安らぐよ