1970-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽赤いチャンチンャコを着て赤い頭巾を冠った還暦祝いがあちこちでそれとなく開かれる。自分もその齢になったのに、こちらからそうした催しを考えずにいるので、この一年も半ばを過ぎてしまった ▽長野県川柳作家連盟では還暦句会の肝入りを毎年してくれる。還…

八月

またたいてくれるいのちに応えつつ 原稿料家族の贅を埋めてやる かきたてる灯のきびしさにある願い 道のりを聞かずあたたかそうな石 目覚めふと妻の寝息に触れてゆく うきあがる言葉のぞかれまいとして 静かなまなざしがある黙っていよう 握り飯頬張る老いの…

三二九号(昭和四十五年8月号)

題字・斎藤昌三 句の管理と姿勢 山本芳伸 顎庵柳話(四) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 柳多留初篇輪講(八六) 句会報