1998-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

眼鏡を掛けてから数十年余、大事に重宝して来た。楕円型の上部が近眼、下部が老眼のレンズで、ほんとうに長い間使つて来た。 どうもこの頃、度数に違和感があるような気がし、いらいらする不機嫌を生じて来た。 レンズの度数は眼科医に限ると決めて応診して…

六月

甘栗よ祭囃子を低くする 叱つてる帽子別れが惜しいのだ 男の夢が近くなるほど老いゆくに 口紅の若い咎老いの悔い少し 了見をやさしくさせて雨本降り 遠くに流れる雲があり捨て台詞 言葉らしい白を切る遠く過去 幻の気付かぬ方へ避けた川 父在り母在りその頃…

六六三号(平成十年6月号)

題字 斎藤昌三 表紙 色紙 村田周魚 民郎蔵 「百人一首」もじりの落首 石川一郎 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 大空雑感 吉野圭介 川柳評明和八年万句合輪講(八十六) 誹風柳多留十三篇略解(七) 津軽の前句附点者−落合九三子−(三) 諏訪柳々 …