1961-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽爪先きの冷たくなるのを防ぐスリツパ用の、それもチヤンと草履になつているコールテンの下履きを愛用して久しくなる。なるほど冬には至極防寒用で雪の降らない時はなかなか便利で重宝した。 ▽これは逝くなつた父の使つていたひとつの履物である。父は履き道…

八月

明日来るや今日の原子にいのちを支え 原子核擬す歎きの顔をひたに伏せしめ 膚くさらしに生まれしか死の灰降らす ヒユーマニズムねじり核たか〲とあがる ふたつの思想がふたつの核実験と並び 生きたがる顔もせず原子核を向ける 原子核もの言わず人ももの言わ…

二二五号

題字・斎藤昌三 表紙・武井清志 大正の惰性【−マジメな劣等感−】 岩本具里院 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 足のある幽霊【−幻想的せんりう観−】 篠崎太堅郎【篠崎堅太郎】 裁判もの川柳考 春原源太郎 狂句の名の宿命4 石曽根民郎 合評「道」 【雅…