1994-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月

同宿する知り合いの者で、いびきをかくから私は隅にしてくれと前以てことわる。旅の疲れですやすや熟睡しているとき、号令を掛けるような鼻声ともおぼしきいびきには閉口する。 寝はじめのころ、いつ例のいびきをかくのだろうと、心配になってなかなか眠れな…

一月

笑いの文化そっとのがれた自分を抱き生まれ変わり不思議まぎれの幻か鞭打ちの時しもあれや雨しきり一敗地に塗れ勝手知った近道争いを好まぬ素地のたおやかにうてばひびくそこらあたりの月見てる眠ってる真実を解く鍵いずこ嘗て教えてくれたランプの吊り上げ…

六一〇号(平成六年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙画・カット 丸山太郎 「ものは付」雑考 ―めでたきものは 武藤禎男 誹風柳樽拾壱編略註(五) 川柳評明和八年万句合輪講(三十三) 信濃の狂歌(一〇六)【六、更科・埴科地方(12)】 浅岡修一 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 本誌…