一月

笑いの文化そっとのがれた自分を抱き

生まれ変わり不思議まぎれの幻か

鞭打ちの時しもあれや雨しきり

一敗地に塗れ勝手知った近道

争いを好まぬ素地のたおやかに

うてばひびくそこらあたりの月見てる

眠ってる真実を解く鍵いずこ

嘗て教えてくれたランプの吊り上げ

ぬるま湯に鳩派の会話にくからず

人情論やや越え老いの首並ぶ