1972-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

○間違いもなく山崎茂登美先生が打合わせた時刻で松本駅に降りて来た。同級生の小山君が同道してくれた。小学校六年生の恩師である。私たちは長い間逢わなかった久濶を叙した。小学校卒業以来、何とまあ久しい顔合わせだろうと思った。大正十一年三月卒業だか…

十二月

ことさらに死のことを言う安けきか 雪どっと負う責めがある歩かせられ 届く手紙胸にこたえて読むならば 身のほどにうなずく唇が濡れてゆく 冬の重さがものをいう返って来る 月のほどよき欠け見てるほんとだな もろさ寄り合うひとときのおちつきよ 砕け散るみ…

三五七号

題字・斎藤昌三 抒情川柳の系譜 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(二一)