冬になると思い出すのは騎兵隊を志して馬に乗った父の事。閑院宮連隊長に二十歳なのに二十一歳志願で、長い間兵隊になった父は、痔でも一番痛い痔瘻に苦しんだが、私が脱肛で医者に診て貰っていたら、そんなに苦しんでいては痔瘻の俺を見習えよとよく叱った…

妻と灸熱さ辛さを争わず 飼い犬はいないよその声手厚くて 陽は真冬あらたまる齢黄色っぽく 似顔絵で先をこなされ負けず嫌い 老醜の温い大穴欲しいばかり こんがりと焦げた餅たち行儀よく ぼんやりとこの年の瀬やわが齢と 衰えの向こうでしっかりした声が 仕…

題字 斎藤昌三 カット 丸山太郎 表紙 冨士野鞍馬 色紙 雑詠「大空」 石曽根民郎 選 山彦集 同人吟 川柳評明和八年万句合輪講（九十二） 大空雑感 吉野圭介 津軽前句附点者−落合九三子−（六） 誹風柳多留十三篇略解（十三） 課題「愛情」 牛越鶴甲 選 「アイ…