1990-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

なんともし、大屋さん。夜ばいにいったやっを、まめどろぼうといふハ、どふいふゐんねんで御ざりやしょうね。いへ主ハテ、きさま。女のかくし所をさしてまめというハサ 忠ヘヱ、わっちらんかかアなんざア、なんだろうね いへ主 ハテ、素人じゃから白まめサ …

三月

元号の伝習を秘め 折りたたむ括弧ない西暦が嗅ぐ二十一世紀名乗り出る血縁 国の春を生む党略を矯めて烽火のあきらかにもろもろのさだめのほかの たわむれかなまけものめいて独りの祈りとも去りがてに頬のほてりの あやにくやおだやかな噴煙 旅へ逃れ来て青春…

五六四号(平成二年3月号)

題字 斎藤昌三 表紙 晴れ晴れと 石曽根隆実 なみのつぶやき ―川柳随想 浜本千寿 柳多留二十九篇輪講(三十六) 信濃の狂歌(六十七)【三、上田・小県地方の狂歌(29)】 浅岡修一 本誌主要記事摘録(二) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 句評 らくが…