1993-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月

ことしはどこでもそうだが、花の便りが随分遅くなり、いまかいまかと待ちこがれるばかりだったが、例年より一週間ほど引き延ばされてやっと咲き始めた。 最盛期を選んで、大阪造幣局の桜並木を散策する風景は毎年テレビで観るが、羨ましいまでの賑やいである…

四月

ヤミ献金天秤の目がきつくなるみちびきの見えない愛の手に仕えかりそめの眠りやさしくして貰う壮行の小さなうたげ胸底に生きて生きて机辺を拭ういとまこそ衰えたりたしかに流れゆく雲と清貧と孤高にいどむ足の裏もろもろの占術抜かりない出番隠蔽の惧れなき…

六〇一号(平成五年4月号)

題字 斎藤昌三 表紙画・カット 丸山太郎 星のなかに 下谷亜希子 初代川柳のこと 本荘健一 川柳の変遷 平田佳代 信濃の狂歌(九十九)【六、更級・埴科地方(5)】 浅岡修一 川柳評明和八年万句合輪講(二十四) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 課題「…