四月

ヤミ献金天秤の目がきつくなる

みちびきの見えない愛の手に仕え

かりそめの眠りやさしくして貰う

壮行の小さなうたげ胸底に

生きて生きて机辺を拭ういとまこそ

衰えたりたしかに流れゆく雲と

清貧と孤高にいどむ足の裏

もろもろの占術抜かりない出番

隠蔽の惧れなきとの含羞か

目覚めとは腹のうごめき正直で