1958-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

▽右側から話されるとちよつとまごつくことがある。並んで歩いたり、バスや汽車に友達と一しよに乗るときは、なるべく自分が右側になるやうにしてゐる。先方で親しさうに聞いて貰ひたい風にして話しかけられるときなど、右の方の耳が遠くなつたのでその側から…

八月

平和の担ひ手のジグザグをよけさせ 多数決善意の底を眠らせて 実力の名の紳士たち時を稼ぎ 民衆を眼下に文化人の祈り 中小企業昼寝みじかきこの真顔 ロカビリー文楽生きるみちを許し 行動と辯舌に夢かきむしり 対立にまかす杭この杭の目覚め 教授つか〱と世…

一九四号

表紙 伊那菅ノ台発電工事 丸山太郎 口絵 瓦斯コンロ 武藤完一 写真 松本城 石曽根民郎〈詩〉の感受性と理解 河野春三 【青龍刀の川柳時評を読んで】 こびりついた記憶【同人雑筆】 長縄今郎 未知庵母袋光雄君の逝去を悲しむ 山沢好英 失礼な追憶 斎藤昌三 母…