八月

   平和の担ひ手のジグザグをよけさせ


   多数決善意の底を眠らせて


   実力の名の紳士たち時を稼ぎ


   民衆を眼下に文化人の祈り


   中小企業昼寝みじかきこの真顔


   ロカビリー文楽生きるみちを許し


   行動と辯舌に夢かきむしり


   対立にまかす杭この杭の目覚め


   教授つか〱と世相を解きたがり


   資本家のあぐらをゆすれ代り合ひ