1977-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

△ことしは暖かい冬を迎えたということで、晴れた日曜日、忙しくならないうちにと思って、お墓詣りをした。陽当りのいい小高い丘にある墓たちは、みんなそれぞれの生い立ちと終の栖のおちつきを得て、安らかに眠っている。拒んだ眼をせず、迎え入れるいとしい…

十二月

支持率の下降を弾く泳がされ 証言の重さを測るよその顔 わいせつに肩を怒らし論じ詰め 気に入った判決万歳が映り 赤字列車埋める小さな野暮用で 長老のさて知恵もなしくすぶって 窓口はただひとつなる声と聞く 良識の権化を気取るはびこらせ 考えが違う間合…

四一七号(昭和五十二年12月号)

題字 斎藤昌三 表紙 いしぞねまさかつ カット 丸山太郎信濃雑俳解題 矢羽勝幸 (1) (四)俳諧喜久合 諤庵柳話(三十二) 田畑伯史 (5) 雑詠 大空 石曽根民郎選 (9) 惜しい作家雅登 林田馬行 (14) 柳多留三篇輪講(十八) (15)