1978-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

△自分の顔はこんな恰好だなあというくらいで、しげしげ見るまでもないから、そんなに気に掛けない。時にちょっと会わなかったばっかりに、白髪がふえた友達と話しながら、自分もこんなにふけているのだろうかと思って、たまには鏡と向かい合い、対面のうえで…

六月

お互いに宥す気でいて声を待つ 落ちこぼれ実の小さくてはずみきり 数えない齢だが向うから知って 波は打ち返しいま叱咤と聞くか 苦労しに生まれたというひとつ覚え 収まった話に揚がっている花火 けだるさにのめる妖しきひとの眉 子育てのまだ終わらない夏を…

四二三号(昭和五十三年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 信濃雑俳書解題 (七)俳諧桔梗ヶ原 矢羽勝幸 真山青果と川柳 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留三篇輪講(二十五)