1975-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

△東北線に乗るべく上野で乗り換えて隣りのひとはと見ると、私くらいの年輩の男性で、一ノ関まで行くという。戦争のとき、随分世話になった方が逝くなって、その弔問だという。非常に丁寧で、話がほんとうに聞きとれ、うなずくと、向うからも話をつづけてくれ…

六月

手のうらをかえすわざなく戻りくる 曝し出したくて気のよさを見て貰い 下手な生きかただと思うゆるい坂 すごすごと寝にかえる身のゆくりなく 押し返すことも知らずや流るるまま 夢は小さくなれどまた峠を数え ここにいまべったりとする気をはかり つたなくて…

三八七号(昭和五十年6月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねなおえ 続具里院巷談 国鉄万歳 岩本具里院 【 国民を舐めるな 】 諤庵柳話(二十四) 田畑伯史 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(四十八)