1973-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

◆ここに移り住んで、子供夫婦の部屋からは南の空を、私たち夫婦は北の空を眺める。一枚のふすまが境になっている。廊下ではないので、まるで一緒に寝ているような恰好なのだ。孫たち二人は我が物顔にこのふたつの部屋を飛び廻り、仕事がすんで事務所から帰っ…

十二月

たかがペーパー買い漁る眉見せつけ おとしがみに気がつく卑小な顔だった 下がかった話が好きだ買いに行け ちりがみに並びゆく足早のいとけなや したり顔しておとし紙ふんぞり返り ころがって出たペーパー隠しもしない ちりがみに引かれて汗拭くあれよあれよ …

三六九号(昭和四十八年12月号)

題字・斎藤昌三 マスコミの優雅なコーヒー 岩本具里院 ―余りにも斬り捨てご免的な― 雑詠 大空 石曽根民郎選 柳多留二篇輪講(三〇)