1985-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▼旅に出る機会が殆どない身分でも、先方からわざわざ訪ねて下さると、ついお好意が嬉しく話に夢中になる。先日、羽曳野市の塩満敏さんがやってきて、信濃路に憧れるがあまり、つい松本に寄ったといって、しばし語り合った。 ▼勿論、お互い川柳の道にいそしん…

十月

灯を消して虫のたわごととは違う マスコミがわざとのがした育てかた 支持率のなかの危ぶむ声を漉し 一瞬の事故風景を噛んで哭く いらいらと異国の檻のコアラの死 ロス疑惑人権のぞく白と黒 日の丸と君が代熟睡いつ覚める 子の嗜虐見つめる知恵をいじめぬく …

五一一号(昭和六十年10月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎蕎麦・戸隠・信濃者 江端良三 (1) ―三題噺風に― 柳多留廿七篇輪講(四十八) (5) 信濃の狂歌(十七) 浅岡修一 (10) 11 森謌亭胴成 焼け跡で 節秀夫 (14) 川柳誌史礎稿(7) 奥津啓一朗 …