1957-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月

▽金子呑風さんの肝入りで昨年十一月廿七日上田市新田の呈蓮寺に花岡百樹さんの句碑が建立される催しがあつた。信州柳壇の大先輩だつただけに意義ある式典で、私も是非馳せ参じたいと思つてゐたが、病床にある老父を気遣ひ祝電を打つて出席は遠慮してしまつた…

三月

事勿れ主義のうまみが拾へた齢 人肌の限りを越えずいぢめつけ 乗じ得る手合ひの底でこたへさせ 一片の煙りうきよと言ひたがる 人生の余白埋めゆくや月と歩み 酒うまく天下小さしとも言はで 小娘の唇を濡らして知り足らず 老残の求めて淡き誓ひする あはれ人…

一七八号

表紙 山近き町 丸山太郎 口絵 名産椎茸 武藤完一 写真 エゾイタチ 穂苅三寿雄白鳥 比企蝉人 課題「草花」 清水米花選 ざんざ節 向山雅重 飴さんの命日 船木夢考 異色ということ(下) 佐藤冬児 【 佐藤青旗氏の作品 】 各地だより 東京=伊太古 【 陽春柳界 …

三月

▽金子呑風さんの肝入りで昨年十一月廿七日上田市新田の呈蓮寺に花岡百樹さんの句碑が建立される催しがあつた。信州柳壇の大先輩だつただけに意義ある式典で、私も是非馳せ参じたいと思つてゐたが、病床にある老父を気遣ひ祝電を打つて出席は遠慮してしまつた…

三月

事勿れ主義のうまみが拾へた齢 人肌の限りを越えずいぢめつけ 乗じ得る手合ひの底でこたへさせ 一片の煙りうきよと言ひたがる 人生の余白埋めゆくや月と歩み 酒うまく天下小さしとも言はで 小娘の唇を濡らして知り足らず 老残の求めて淡き誓ひする あはれ人…

一七八号

表紙 山近き町 丸山太郎 口絵 名産椎茸 武藤完一 写真 エゾイタチ 穂苅三寿雄白鳥 比企蝉人 課題「草花」 清水米花選 ざんざ節 向山雅重 飴さんの命日 船木夢考 異色ということ(下) 佐藤冬児 【 佐藤青旗氏の作品 】 各地だより 東京=伊太古 【 陽春柳界 …