1965-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

▽信州の山国だからさぞどつさり雪が降るだろうと想像するのも無理はない。山また山の奥深いところで吹雪がしきりに荒れ狂うさまを思い浮べる人もあるのだろう。誰だつてそう考える。 ▽信州の南の方は割と暖い。だんだん北に向つてゆくに従つて寒くなるという…

十二月

雪は静かにこの宵を満しめよ 降る雪の想いを正すことありき 酔いのなかに閉じこめ齢を守りたく けものめく指のゆくえのはじらいや 子の意見はしたなくまた明るかり 政治わびしくてひとひとり去るばかり 愚かしやものの怪に向く膝撫ぜて さよならを言える別れ…

二七四号(昭和四十年12月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 柳多留初篇輪講(三七) マスコミの眺めた川柳 東野大八 課題「論争」 田内創造選 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 句会報