1981-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月

▽ひょいっと思いついた頃になって寄るとき「御無沙汰しました」そういって、住んでいる土地の手焼きの煎餅をいただく。以前こちらにいて子沢山、野菜などを油で揚げ、これを近所の官庁のお昼の仕出しに持って行くおばさんだった。ご主人は定職がなく、でも器…

六月

山姥の焚火もみ消す乱杭歯 どこで撞く鐘足裏を盗み見ず ゆるる露蛇がくわえし果し状 破局見とどけしうえは咳に咳く けもの化けそこね髭焼く火の車 雑草のむかしと同じかぞえ唄 こな薬頬に散らかる思いやり 警世の斉しく千の耳が立つ 恥多きともいう齢につか…

四五九号(昭和五十六年6月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎八幡の真顔と畠山忠雄先生 浅岡修一 狂歌探訪余話(三) 山菜の野沢温泉 丸山太郎【画も】 川柳越後志(二十八) 西原亮 三、中越篇【栃尾市栃堀】 悲劇の白拍子静御前 川柳人過去帳(三) 奥津啓一…