1981-06-25 六月 月々の句 山姥の焚火もみ消す乱杭歯 どこで撞く鐘足裏を盗み見ず ゆるる露蛇がくわえし果し状 破局見とどけしうえは咳に咳く けもの化けそこね髭焼く火の車 雑草のむかしと同じかぞえ唄 こな薬頬に散らかる思いやり 警世の斉しく千の耳が立つ 恥多きともいう齢につかまって 古き同人 山田善弘さん逝去(六月三日) 友数え遥かに君を遠くする